台本置き場。暇つぶしからサンプルボイスまで、常識の範囲内でご自由に。
性別・年齢・口調は好きに解釈してください。改変などご希望あれば承ります。X→@ene_oeuf

Short(~100)

ああ、あなたが私を見つめるときの、その優しいまなざしが、あなたにも見えていたらよかったのに。 話をする気が無いのなら、来世は葦にでも生まれておいで。その方がいくらか役に立つ。 僕の言葉が信じられないのなら、ここに来て、僕の鼓動を聞いてください。心臓は嘘をつきません。 正しい道を歩いてきたとは思っていない。だがこの道を来なければ出会わなかった人達がいる。今はそれで十分だ。 男の身体は信念の鎧たりえるが、女の身体は魂の牢獄だ。 だから女ってやつはのべつまくなし怒っている。君はそんなことも知らずに女に恋をしているのかね。 意志は力を持ちません。それを実行する生身の身体がなければ、何も成さない。言ったでしょう、人間の方がよほど怖いとね。 向かい風の中でしか飛べない鳥もいる。日に当たることを望まない葉もある。ただそれぞれが、そういうふうに生まれついたというだけのことよ。 恋ならしてるよ。お前さんにな! あとは何を言えばいい? 困ったな。いろいろと話のネタを準備してきたつもりだったのに、こんな序盤でもう全部使い切ってしまった。あとはもう、あなたに好きだって言うぐらいしか残ってない。 傷つけ方と守り方は、本質的には同じです。愛するように憎むことができるのなら、憎むように愛することもまた可能なのです。 失くしたものを数えることと、手に入らなかったものを数えることは、似ているようで少し違います。歩けなくなることと前に進めなくなることが、決して同じではないように。 同情は御免こうむります。そんなものが欲しかったのではない。ただあなたに私を乞うてほしかったのだ。 死ぬ覚悟があるのと無謀は違う話だ。死にどきを定めるということは、それ以外のときは絶対に死なない覚悟をするということだよ。 愛せないならそれでいい。無理に憎む必要もない。離れず、寄り添わず、ただ同じ場所で同じ時を過ごすことが、共存するということだ。 ごめんね。優しさがほしいなら他をあたってくれないかな。人にあげられるほど持ってないんだ。 傘をさしているときは、雨の冷たさは忘れている。皮肉なものね。いつだって誰かに優しくしたいと思う時は、満たされているときだけなのよ。 あのさ、次、教室移動になったって。誰にも教えてもらってなかったよね。別にいいよ、俺が教えたって言えば。それであいつらに何か言われても、俺、別にどうでもいいから。……あ、ちょっと、泣かないでよ。 あなたの靴は、あなたの足には合うけれど、他の人には窮屈だったり大きすぎたりするものなんです。 あなたって何でも難しく考えすぎよ。同じ時代に生まれて、同じ場所で出会ったら、もうそれだけで奇跡だわ。世界は奇跡でできているのよ。さ、笑って! 半年だってさ。短すぎるよ。何にもできないじゃん。まだあなたに言ってないことも、見せてない特技も、作ってあげてない料理も、いっぱいあるのに。ねえ――半年だってさ。信じられない。私、半年後、いないんだって。ねえ……  あら、しばらくね。生きてたの? あれっきり音沙汰無いから野垂れ死んだと思ってたわ。――え? あら、ふうん、そうなの。いいわよ、そういうことなら。……ちょっと見ない間に男の顔になったじゃない、坊や。 僕の言うことは信用していいよ。少なくとも君に対して嘘はつかない。けど信頼はおすすめしない。僕は君に本当のことは言わないだろうからね。――さ、そんなところに突っ立ってないでお茶をどうぞ。冷める前に。 僕の言うことは信用していいよ。少なくとも君に対して嘘はつかない。けど信頼はおすすめしない。僕は君に本当のことは言わないだろうからね。――さ、そんなところに突っ立ってないでお茶をどうぞ。冷める前に。

medium(~250)

王は人であってはならない。王は人であらねばならない。王は神であってはならない。王は神にならねばならない。どれも正しく、どれも間違っている。残酷かな、この世では、こうした意地の悪い問題ばかり出されるのです。 やれやれ、気づくならお前だろうと思っちゃいたが、勘のいい奴は厄介だ。――誰にも言うなよ。だいたいお前の想像通りさ。じきに何も見えなくなる。分かってたことだ、後悔はない。だがもう役には立たん。だからもうひと働きしたらここを去る。……そんな顔をしてくれるなよ。何にだって幕引きはあるんだ。英雄の肩書なんざ、はなから俺にはごたいそうな代物だったよ。 神などというものがいっそただの偶像であれば、他愛ない空想の産物に過ぎぬのであれば、世界はもう少し我々に優しいものであったのだろうに。だが知ってのとおり神はいる。我々の頭上に、今この瞬間も。私たちは神を戴く世界に生まれた人の子なのだ。 広間にね、陶器の人形があったでしょう。ほら――花嫁と花婿が、こう寄り添った仲睦まじい人形が。あの中は空洞になってましてね。そこに隠してありました。割らないと見つからないんです。だから、君が見つけると思った。こういうものを躊躇なく割れる人間は、ここには君しかいないと思っていたから。 ……火起請って知ってるかい。古い古い裁判のやり方だ。当然それを引き受けた奴は手が使い物にならなくなる。だから村全体でめんどうをみる決まりなんだ。見方を変えれば、右手ひとつ犠牲にして、死ぬまで食うに困らない最後の手段だったんだよ。うちはね――うちはずっとその家系だった。この村に文字通り何もかも捧げてきた。……だがね、どうしたことなのかね。そのうち、手のない子供が生まれるようになっちまった。 ねえ、分からないようだからはっきり言うわ。中途半端に手を出されちゃ迷惑なのよ。怖いの。私、あなたが思うより臆病者よ。途中で手を離されるのが怖いんじゃないわ、他人に踏み込まれること自体がよ。自分でも抱えあぐねているようなものに、他人が関わってくるのが怖いの。分からない? あれが見えますか? あの大きな――まるで地面から生えたかぎづめのような。そう、骨です。僕たちの世界には骨がある。あれが何かの骨だということは分かっていても、いつからあそこにあるのか、いったい何の骨なのか、誰も知らない。あれが生きていたとき、どんな動物だったのか、誰も考えたことがないんです。ねえ、知りたいと思いませんか?

dialogue(~1000)